良質な黒土と地下水は、大根島自慢の宝

「ふぁーむ大根島」は、黒ぼくからなる土壌、良質な地下水などの自然豊かなこの島で、耕作放棄地を利用したパクチー等の農作物の栽培や島の特産品の開発、イベント開催などを通した地域づくりを行い、大根島の魅力をより広く、多くの人達に知ってもらおうと活動しています。
　
ふぁーむ大根島を立ち上げるきっかけとなったのは、今まさに問題となっている、農業の衰退です。農業で利益をつくる難しさ、それにより起こる農家の廃業や後継者不足、さらには農家がいなくなる事で増えた耕作放棄地によって田畑が荒れ、島全体の景観も失われていく現状。数多くの問題を抱える農業と島全体の現状に向き合い、これからの農業は生産から加工までの6次産業化に取り組まないと成り立たないと思ったのがきっかけです。

そうした思いで完成させた代表商品が、パクチー料理専門店やカレー専門店と協力しレシピ開発をした、酸っぱくて、辛いパクチーを使った味変調味料「パクスコ」。さらには「パクチーカレー」などの商品です。パッケージなどの細部にもこだわり若い世代に好評でリピーターも増えています。さらには、現在パクチーを使ったチョコレートも開発中。これらのパクチーなども自社栽培だけでなく、島の農家の人々に栽培をお願いし、買い取る事で島全体での活性化にも取り組んでいます。

そして、ふぁーむ大根島のもう一つの取り組みが地域活性化の為のイベント開催です。その一つが「大根島まんなかマーケット」という、お年寄りから、ペットまで家族みんなが楽しめるイベントへの取り組みです。島の地域活性化に思いを同じくする仲間達と、島を盛り上げようと開催しています。こうした様々な分野で大根島全体を盛り上げるべく活動する、ふぁーむ大根島。
　
これらの活動を通じて、次世代に農業の魅力やノウハウを伝え、そして島全体の魅力を県内外の人々に発信して、「大根島に行ってみたい！」と思う人達を増やし、いずれかはIターンや移住等に繋がる事を目標に大根島全体の「今」を守るだけでなく、明るい明日へとつながる未来づくりに取り組んでいます。